Bitcoinの価格が下がり続ける理由
Bitcoinは2013年の始め頃に10万円ほどの価格まで高騰しましたが、それから今にいたるまで基本的に価格は下がり続けています。
しかし、このように成長と価格の上昇が釣り合わない事はおかしな事ではありません。私の相場の知識で言える事は2つあります。
まず一つに、ビットコインを取り扱う店舗やサービスがいくら増えたりしても、価格の上昇の直接的な要因にならないという事です。価格の上昇は、簡単にいうと買う量が売る量より多くなる事で発生します。そのため、いくらBitcoinを取り巻く環境が良くなろうが、買う量が増える要因にならなければ相場には関係ありません。
二つ目に、織り込み済みの相場であることが挙げられます。「織り込み済み」とは、これから起こることを想定した価格になっているという意味です。例えば、日銀が金融緩和政策を発表すると、まだ金融緩和をしていないにも関わらず、株価が上昇します。これが、織り込むという事です。Bitcoinの場合には、多くの投資家が成長を続けることを前提にトレードをしているものと思われます。つまり、ビットコインは(成功した)未来の価格を先取りしているのです。
そのため、相場から見れば、ビットコインが成長し続けていることは価格を維持する要因にしかなりません。更に言えば、成長が遅くなると発展し続けているのにも関わらず、価格が下がる要因になってしまいます。
ビットコインの価格が上昇するには、予想を超える速度で成長を続けるしかないというのが現状です。
